カンナのリンパ腫闘病記ーミーミと愉快な仲間たちー

ミーミの妹分 カンナが2才でリンパ腫になりました。そんなカンナと私の闘病記録をぼちぼちまとめていきます。

カンナの家族

私の猛プッシュに根負けしたような感じだったが、

子猫を家族に迎えても良いと言ってくださる方がいた。

 

Aさんはいつも子猫を見て可愛いと言ってくれた。

犬はたくさん飼ってきたが、猫は飼ったことがない。

猫飼育の初心者なのに、

盲目の猫を家族に迎える自信がないので、

決断までに時間を要したようだ。

 

 

Aさんが子猫を迎える条件として

  • 今いる犬と仲良く出来ること

 

これが家族に迎えるための子猫のノルマ。

 

その判断をするために、まずはショートステイに送り出すことになった。

 

 

子猫を送り出す日。

2週間の暮らしができるように、ごはん、トイレ、おもちゃの準備をしながら

ちょっと寂しくなった。

 

当の本人は気にせず遊びに夢中だ。

 

キャリーに入れると

なんで?と首を傾げているようにも見えた。

 

よろしくお願いします。

と言って見送った。

頑張れよ!

 

 

 

 

 

 

1週間後、

2週間のショートステイを待たずに子猫が帰ってきた。

 

どうやら犬と仲良くできなかったようだ…

 

眼が見えない子猫にとって、

周りの気配を察知するのは大部分が聴覚。

 

犬は猫と違って歩けば足音もする。

尾を振ればまた音がする。

ハァハァ言えば呼吸も音がする。

どこにいても子猫がすぐに飛んで来てしまい、

犬がストレスで嘔吐と下痢になってしまったのだった。

 

猫が初めてで苦手だったAさんのご主人も苦戦したらしい。

時期は11月だったので、部屋着はジャージ。

それもシャカシャカ音のする素材のもの。

子猫はご主人が歩くたびに足に飛びついていた。

 

 

子猫にとっては何もかもが新鮮で、楽しかったに違いない。

家族になれなかったのは残念だったが、子猫にもAさんにも非はない。

 

帰ってきた子猫はちょっと長めの旅行に行ってきたくらいに思っただけだったのかもしれない。

帰ってきてからもいつもと変わらず楽しそうだ。

 

 

 

私は腹をくくった。

この子を家族に迎えようと。

 

懸念材料は保護した時から完全には治らない猫風邪。

萎縮した方の眼からはいつも目やにが出てるし、鼻水も時々出る。

うちの猫たちにうつらないかどうか念入りに検査してもらった。

 

検査でウイルスが検出されなくなるのを待って家に連れて帰ることにした。

 

 

f:id:CATS_mi-mi:20200717082523j:image

はじめての車。

なんだか嬉しそうな顔をしているように見えた。

 

名前は母と相談して

10月神無月に出会ったことにちなんで

カンナ にした。

 

 

f:id:CATS_mi-mi:20200717121559j:image

カンナ

これからよろしくね。

我が家の末っ子としてたくましく生きてね。

 

 

その願いが砕かれるとは

この時想像していなかった。