リンパ腫発覚
うちに来てからというもの
こちらの心配をよそに
カンナはパワフルにたくましく育ってくれた。
一見すると眼が見えないとは思えないくらいに。
棚のてっぺんにだって登れるし
キッチンにだって登れる
キャットタワーだって登れる
たくさんヒヤヒヤさせられた。
心優しいカンナは
友人の子猫だって上手にあやしてみせてくれた。
よく食べ、よく遊び、よく寝て
元気に育ってくれた。
2才と8ヵ月を迎えたころ
ちょうどゴールデンウィークの前あたり
食いしん坊のカンナの食欲が落ちている。
食べると吐く。
年齢的にも若いし、ちょっと胃腸が弱ってるのかなっていうくらいにしか思ってなかった。
病院へ連れて行って、
血液検査をしてもらった。
結果はややCaが高いが、
それ以外は異常なし。
吐き気止めの注射と点滴をしてもらい、
先生からもまだ若いしちょっと様子みようかと言われた。
症状が続くようならもっと詳しく検査しましょうと言われ、とりあえずの対症療法をしてもらった。
食べないのはよくないので、
自分で食べなければ強制給餌をしましょうとも言われた。
病院でもらったa/dを注射器に入れ、
カンナの口元に差し込んだ。
眼の見えないカンナにとっては辛かっただろうが、私も必死にがんばった。
それでも
食欲不振と嘔吐がつづき、下痢もしはじめた。
再び病院へ
再度の血液検査に加え
レントゲン、エコーまで詳しく診てもらった。
先生の第一声は
「お腹の中に何かできている」
場所はちょうど十二指腸のあたり。
周囲のリンパ節も腫れている。
無麻酔でのエコー下で針生検した。
結果はリンパ腫の可能性が高い。
思っても見なかった結果に頭が真っ白になった。
なんで?
まだ2才なのに?
眼球を取る手術を2回もしたのに?
考えても考えても
なんでカンナが?
ということしか頭に浮かんでこない。
とりあえず、
先生の見解を聞いた。
- 消化器型のリンパ腫の可能性が高い
- 腫瘤で腸が閉塞していれば1週間もたないかもしれない
- 閉塞してなくても、治療しなければ余命はもって2ヵ月
- 積極的な治療をしても生存中央値は6ヵ月
どうすればいいんだろうか…
カンナにとってベストな選択はなんだろうか…
考える猶予は2.3日しかないと言われ、
帰宅した。
つづく
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