カンナのリンパ腫闘病記ーミーミと愉快な仲間たちー

ミーミの妹分 カンナが2才でリンパ腫になりました。そんなカンナと私の闘病記録をぼちぼちまとめていきます。

全盲猫と出会った日

 

2013年10月1日

いつもと変わらない朝だった。

いつものように仕事へと向かう。

職場の裏口通路

遠目から見てもドアの前に何かが置かれている。

嫌な予感がした。

 

片手で持つには少し大きいくらいのダンボール箱

開けてみると、やっぱりだ…

子猫が捨てられている。

中を除いた私の方を見て ニャア と鳴いた。

 

中からはご丁寧にお手紙まで添えてあった。

ようやく漢字を書けるようになったくらいの子供に書かせたみたいだ。

「小さな命を守ってください」と

 

親に捨ててこいと言われたのだろうが、

命を捨てるなんて許せない。

 

 

 

仕方なく中へ箱を持ち込み

じっくり眺めてみた

 

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体はガリガリに痩せて、

ノミだらけ

猫風邪をひいている様子で

目鼻はじゅくじゅく。

 

焦げ茶色のやや長い毛並みはボサボサで

私の第一印象は"ボロ雑巾"

 

 

 

そうこうしているうちに

職場の他のメンバーもやってきた。

 

先生に診察してもらうと、

推定1〜1.5ヶ月齢、女の子、体重371g

右眼全眼球炎、左眼角膜炎

眼は治るかどうかはわからない。

ノミが多量にいたせいか、かなり貧血している。

 

入院決定。

静脈から点滴を入れ

栄養剤を経口投与。

 

先生の印象は

「明日までもたないかもしれない」

 

 

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こんなに一生懸命生きようとしているのに。

 

その日の仕事を終えて

「また明日ね」と

子猫に声をかけ、帰宅した。

 

 

 

 

 

翌朝

ドキドキしながら入院室の扉を開けた。

 

 

生きてる!

弱々しいながらも

撫でるとスリッとしてくれる。

可愛いやつだなとちょっと思ったが、

この時はまだこの子を飼うなんて思ってもなかった。

 

だってうちには他にも15匹の猫たちがいるから。

 

 

 

その後、

懸命な治療の甲斐もあり

10日後には自分で缶詰を食べられるようになった。

すごい生命力だ。

 

しかし眼は…

光はかろうじて感じている様子だけど、

全く見えていない。

全盲

 

 

人間だと絶望しそうだけど、

この子はみるみる元気を取り戻し、

見えていないことなんて全く気にもとめていない様子。

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いつでもご機嫌で
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みんなのいじられキャラ

 

 

こうして

今にも死にそうだった

"ボロ雑巾"は

みんなのアイドルになっていった。

 

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