カンナのリンパ腫闘病記ーミーミと愉快な仲間たちー

ミーミの妹分 カンナが2才でリンパ腫になりました。そんなカンナと私の闘病記録をぼちぼちまとめていきます。

カンナの眼

みるみる元気を取り戻してきた子猫。

 

しかし眼は…

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右目は萎縮し

左目は腫れていく一方。

 

かろうじて光だけを感じるのみ。

 

かろうじて感じている光を奪ってしまうことに罪悪感があったが、将来のことを考えて

生後4ヶ月齢を待って手術に踏み切った。

 

 

手術はちょっと早い避妊手術と同時に、

腫れている左眼の摘出。

 

眼はまぶたと癒着していて難航したが、

無事に終わった。

 

眼の腫れととも間延びしてしまったまぶたは、

少し短くしてきれいに縫い合わされた。

 

術後は痛み止めを使っているせいか

手術後とは思えないくらいに元気だった。

 

手術から8時間が経過する頃、

急に自分のベッドでうずくまっている。

 

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どうしたんだろう…

 

 

そう。

痛み止めが切れるころだった。

 

再び注射をしてもらい

薬が効いてくると、また元気に遊びだした。

 

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本人には申し訳ないがクスッと笑えた。

なんてハッキリしてる子なんだろうと。

 

 

 

 

術後、眼の経過は順調そのもの。

 

次第に子猫はみるみる大きくなり

もう成猫間近。

 

そろそろ里親を探さなければと、

思いつく限り声をかけた。

 

 

 

 

しかし、

皆の返答はNO。

 

何よりのネックは眼が見えないこと。

今どき、健康な子猫でも里親を見つけるのは簡単ではない。

その子の持ってる運命とタイミングが大事だ。

 

性格は誰にでもフレンドリーで申し分ない。

もう"ボロ雑巾"は想像できないくらいになった。

 

嗅覚、聴覚、触覚をフル活用して生活し、

トイレも自分で行ける。

食事も自分でできる。

辺りを少し散歩すれば間取りや家具の配置も覚えられる。

 

ただ、ちょっと鼻息がうるさい。

猫風邪で鼻腔が狭くなったせいもあるが、

常にスンスンと鼻が鳴るほど空気を吸っている。

きっとこれで臭いをキャッチしているのだろう。

歩くときは基本壁伝い。

慣れれば走ることだってできる。

 

見てるこちらが心配するくらい

この子には怖いものがないみたいだ。

 

 

里親を捜しながらも、

この子がいなくなると寂しくなるなぁと思ったが、

この時まだ家族に迎える気は毛頭なかった。

 

 

 


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全盲猫と出会った日

 

2013年10月1日

いつもと変わらない朝だった。

いつものように仕事へと向かう。

職場の裏口通路

遠目から見てもドアの前に何かが置かれている。

嫌な予感がした。

 

片手で持つには少し大きいくらいのダンボール箱

開けてみると、やっぱりだ…

子猫が捨てられている。

中を除いた私の方を見て ニャア と鳴いた。

 

中からはご丁寧にお手紙まで添えてあった。

ようやく漢字を書けるようになったくらいの子供に書かせたみたいだ。

「小さな命を守ってください」と

 

親に捨ててこいと言われたのだろうが、

命を捨てるなんて許せない。

 

 

 

仕方なく中へ箱を持ち込み

じっくり眺めてみた

 

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体はガリガリに痩せて、

ノミだらけ

猫風邪をひいている様子で

目鼻はじゅくじゅく。

 

焦げ茶色のやや長い毛並みはボサボサで

私の第一印象は"ボロ雑巾"

 

 

 

そうこうしているうちに

職場の他のメンバーもやってきた。

 

先生に診察してもらうと、

推定1〜1.5ヶ月齢、女の子、体重371g

右眼全眼球炎、左眼角膜炎

眼は治るかどうかはわからない。

ノミが多量にいたせいか、かなり貧血している。

 

入院決定。

静脈から点滴を入れ

栄養剤を経口投与。

 

先生の印象は

「明日までもたないかもしれない」

 

 

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こんなに一生懸命生きようとしているのに。

 

その日の仕事を終えて

「また明日ね」と

子猫に声をかけ、帰宅した。

 

 

 

 

 

翌朝

ドキドキしながら入院室の扉を開けた。

 

 

生きてる!

弱々しいながらも

撫でるとスリッとしてくれる。

可愛いやつだなとちょっと思ったが、

この時はまだこの子を飼うなんて思ってもなかった。

 

だってうちには他にも15匹の猫たちがいるから。

 

 

 

その後、

懸命な治療の甲斐もあり

10日後には自分で缶詰を食べられるようになった。

すごい生命力だ。

 

しかし眼は…

光はかろうじて感じている様子だけど、

全く見えていない。

全盲

 

 

人間だと絶望しそうだけど、

この子はみるみる元気を取り戻し、

見えていないことなんて全く気にもとめていない様子。

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いつでもご機嫌で
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みんなのいじられキャラ

 

 

こうして

今にも死にそうだった

"ボロ雑巾"は

みんなのアイドルになっていった。

 

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